PERIODONTAL

歯周病の原因と進行

1. 歯肉炎

   

   歯垢や歯石が歯と歯肉の間にたまり、歯肉に炎症が起き、ブラッシングで出血が起きる状態（歯槽骨の吸収はない）

2. 軽度の歯周炎

   

   さらに歯肉が黒ずんでいく。歯槽骨の吸収が始まる。歯周ポケットは4～5ｍｍ。

3. 中程度の歯周炎

   

   歯槽骨の吸収がさらに進み、歯周ポケットは6～7ｍｍに。骨の吸収で歯が動き出したり痛みが出る。

4. 高度の歯周炎

   

   出血、膿が出て、何もしなくても痛みが出る。骨の吸収がさらに進み、上下左右に歯が動く。

歯肉炎は歯垢の中にたくさんいる細菌が原因ですが、歯槽骨の吸収はありません。その代わり、細菌まみれなので、出血します。
歯周炎と名前が変わると、歯槽骨の吸収を伴い始めます。骨が細菌によりなくなり、吸収されると、歯と歯肉の間に歯周ポケットが出来ます。このポケットの深さが深くなればなるほど、骨がたくさん吸収している証拠。
歯は歯槽骨によって支えられています。その骨がなくなれば、歯は自然と動き出します。
この流れは意外と知らない間におきたりします。歯が動き出してからでは手遅れになることが多いです。

当院の歯周病治療の特徴

1. Microscope 01

   マイクロスコープを使った
   歯周病治療

   

   歯周病治療では歯石やプラークを除去することで状態が改善していきますが、深い歯周ポケットの中に入り込んでいる歯石などは肉眼での処置が非常に難しく、取り残してしまうとなかなか歯周病が治らない原因にもなってしまいます。マイクロスコープを使うことでポケット内を高倍率で拡大し、歯根部分に着いた汚れを観察しながら丁寧に除去することができます。

   マイクロスコープ
2. Keeping teeth 02

   歯を残すことにこだわった治療

   

   歯周病が悪化してしまうと、歯がグラグラになり抜歯をすすめられることが多くなります。歯を抜いてしまうのは簡単ですが、当院ではその前に行える治療があると考えています。すぐに抜歯をすすめるのではなく、歯科用CTを用いた正確な診断で多くの歯を残すことが可能です。進行してしまった歯周病により歯を支える骨が溶けてしまっている状態でも、高度な治療技術で失ってしまった骨を再生させることで抜歯をせずに歯を機能させていきます。
   他院で抜歯と言われてしまった方も、まずは当院で一度ご相談ください。

   保存療法
3. Guidance 03

   歯科衛生士による丁寧な指導

   

   当院では歯科医師や歯科衛生士によるクリーニングと同じぐらい、お口のケアの指導に力を入れています。歯周病が進行してしまうと歯を支えている周りの骨が溶け始め、元に戻ることはありません。ご自身の適切なケアと医院での治療によってそれ以上進行しないように食い止め、歯ぐきの状態を改善していくことが重要です。まずはご自身のお口の状態を理解していただき、その方にあったブラッシング方法やフロス、歯間ブラシの使用方法を歯科衛生士によって時間をかけて指導させていただきます。わからないことは何でもお聞きください。

当院の歯周病基本治療

プラークコントロール

プラークコントロールとは、お口の中のプラーク（歯垢）をご自身のケアやプロによるクリーニングで除去し、できるだけ病原性細菌を少なく保ち健康なお口の状態を整える方法です。歯周病治療のもっとも基本的な治療法で、まずはプラークコントロールを良好な状態にすることが重要です。歯科医院で専用の機械を使ったクリーニングを行い、患者様一人ひとりにあったブラッシング指導を行います。